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日本ハムが「帯広豚丼」を商品化 日甜芽室製糖所製造のグラニュー糖使用

新商品「帯広豚丼の具」。タレには日甜芽室製糖所のグラニュー糖が使用される

 食肉販売大手の日本ハム(大阪府)は、日本甜菜製糖(本社東京)の芽室製糖所で製造するグラニュー糖をタレに使用した「帯広豚丼の具」を発売し、2月28日、帯広市役所で記者会見を開いた。商品は全国のスーパー、飲食店などで販売、帯広と豚丼の知名度向上が期待される。

 日本ハムは北海道に着目した商品開発を進めようと、2021年から「北海道プロジェクト」を展開している。豚丼は、全国のスーパーなどで人気の北海道フェアの商品になると考え、22年4月、開発に着手した。開発陣が帯広市内の豚丼店を回り、味を研究した。特にタレの味にこだわり「甘辛くまろやかな味」の再現を目指し、「すっきりして切れ味が良い」(日甜)地元産のグラニュー糖を使用した。

米沢則寿帯広市長(左から2人目)を表敬訪問した日本ハムの小村勝北海道プロジェクト推進室長(左端)、惠本会長(右から2人目)、小倉会長(右端)

 開発した豚丼は家庭用(100グラム×3食)と業務用(85グラム×2食)の2品。家庭用は常温保存のレトルト食品、業務用は冷凍食品。帯広物産協会(小倉豊会長)が開発に協力した。

 どちらもパッケージにフードバレーとかちと「帯広物産協会推奨」のロゴをプリントしている。
 年間で家庭用60万パック、業務用144万食の販売を見込む。日本ハムは「北海道の食や、豚丼発祥の地である帯広のブランドを高めたい。既に製パン大手などから使用したいとの声があり、手応えを感じている」と述べた。

 砂糖の年間消費量は、健康志向やコロナ禍による外出機会の減少などで年々減りつつある。日甜の惠本司会長は「テンサイは、十勝の輪作体系の中でも有用な作物。道産の砂糖と明記してもらい、応援になる」と話した。

 「帯広豚丼の具」は、参考小売価格で家庭用734円、業務用が598円。(吉原慧)

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