タウシュベツ川橋梁上で動画撮影 危険行為やめて
【上士幌】タウシュベツ川橋梁(きょうりょう)で12日、人が橋の上に乗って動画を撮影しているところを観光客が目撃した。上士幌町観光協会は「安全面から、橋に触れる、乗るなどの行為は絶対にしないように」と注意を呼び掛けている。
目撃者から報告を受けたひがし大雪自然館によると、橋の上で動画を撮影していたのは男性とみられる3人組。糠平湖に来ていた観光客が目撃し、同館の職員に報告した。目撃者は、1人が橋の上で踊ったりポーズを取ったりして撮影していた様子から、「ユーチューバーではないか」と話していたという。
11のアーチを備える同橋梁は、1937(昭和12)年に完成した全長130メートル、高さ約10メートルのアーチ橋。ダム湖の水位によって姿を現す「幻の橋」として、観光客に人気。一方で、地震やコンクリートの劣化により崩落が進んでおり、普段は人が近づかないようロープで囲っている。
同橋梁を撮影し続けている写真家の岩崎量示さん=士幌=は「事故の元になることで、橋が取り壊されることを懸念している」、NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターアウトドアガイドの上村潤也さんは「橋の上に乗ったら危ないことを分かっているのに、そのような人たちがいるのは悲しく残念」と話している。
今のところ、SNS上で投稿は見つかっていない。(大健太郎)