SLOW living最優秀賞 庭に道内の木や花で潤い 市まちづくりデザイン賞
優れた景観形成に貢献する建築物を表彰する今年度の「帯広市まちづくりデザイン賞」の最優秀賞にクナウパブリッシング(帯広市)が直営するショップ「SLOW living」(スロウリビング、西16北1)、優秀賞に市内の個人宅が選ばれた。
同賞は、まちづくりへの関心を高める目的で2005年度に創設。17回目(コロナ禍で1回中止)の今年度は7件の応募があり、有識者でつくる市都市環境デザイン委員会(赤嶺太紀子委員長)が審査した。
「SLOW-」は、使用していなかった事務所をリノベーションし、前庭にはカシワやハマナスなど北海道に自生する樹木や花をトンネルのように植栽。10年前から社員の手で育てており、「交通量の多い場所に心地よさと潤いを創り出している」などと評価された。同社とクリプトン(帯広市)が設計した。
優秀賞に個人宅 ローズで明るく
個人宅は、16年かけて所有者が手入れしてきたローズガーデンがあり、住宅にはツタをはわせ、庭への道にはクラッシュれんがを敷いて明るい庭を演出。庭の見学を受け入れるなど、和む景観や潤いを周辺に与えていることが選考理由となった。設計・施工は、ローズガーデンは所有者、庭のリフォーム工事はデザインステーション(江別市)。
29日に市役所で表彰式が開かれる。(大海雪乃)