子ども食堂に寄付を 十勝総合振興局と福原がフードドライブ
十勝総合振興局と、スーパーマーケットの福原(帯広市、福原郁治社長)は、家庭で余った食材や衛生用品などを管内の子ども食堂に寄付する「子ども食堂応援事業・フードドライブ」への協力を呼び掛けている。食料品などの値上がりが続く中、子ども食堂運営者からは歓迎の声が挙がる。
同局によると管内の子ども食堂は計21カ所(9月1日現在)。同局と福原は2020年2月、子ども食堂を核とした地域づくりの応援に関するタイアップ協定を締結した。子ども食堂の運営団体に、フードドライブを通じて食料品などを安定して供給する取り組みを進めている。昨年度は米約118キロ、缶詰やレトルト食品など計約6000点、衛生用品740点が集まった。
ただ、子ども食堂の運営団体は、どこも物価高騰のあおりを受けている。おびひろこども食堂を運営するWEWとかちの若菜順共同代表は「コロナ禍で、現在は会食形式ではなく、食材などを利用者に提供する形だが、その利用者は多くなっている」と話す。それだけに「(食材は)どれも値段が上がり、私たちだけでなく、利用者からも『生活が大変』という声をよく聞く。フードドライブは非常に心強い」と、取り組みの広がりに期待する。
同局は「子ども食堂は物価高による経費増で大変な状況と聞く。十勝全体で地域のつながりづくりを進める取り組み。協力いただければ」(社会福祉課)としている。
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今年の「子ども食堂応援事業・フードドライブ」は9月26日から開始。管内フクハラ全店のサービスカウンターや同局で受け付けている。全店での受け付けは10月14日まで(一部店舗では通年で受け付ける)。
対象は未使用・未開封で、食品表示がある常温保存可能な賞味期限が3カ月以上先の食品。使い捨てマスク、消毒液、ビニール・ゴム手袋、せっけん、ペーパータオルなど未使用・未開封の衛生用品。
問い合わせなどは同課(0155・27・8704)へ。(松岡秀宜)