SL風キッチンバス登場 忠類・堀部産業 から揚げ販売へ
堀部産業(幕別町忠類、堀部好隆社長)が、マイクロバスをSL機関車風に改装したユニークなキッチンバスを導入した。10月1日からテキサス本店(帯広市西20南2)前を拠点に営業を開始し、車内で調理した自慢の「から揚げ」などを販売する。
堀部社長(55)は忠類地区生まれ。会社務めの後、家業の酪農を継ぎ、飼料加工販売なども手掛ける。事業拡大の一環で、十数年前から富良野の生産者から直接、山部メロンなどを仕入れて個別販売も開始、これらが軌道に乗り離農した。
2021年に市内のテキサス南町店の敷地内の賃貸店舗でメロンやスイカなどの直売所「よっちゃん商店」を開設。同時にフード・ドリンク類の調理販売も始めた。順調に推移し、“2店舗目”として車での移動販売を計画。SL型の中古マイクロバスを購入し、キッチンや給排水設備、内外装など約600万円をかけて全面改修した。
バスの名称は「よっちゃん号」で、妻有美さん(48)と山本亮平さん(33)の3人で対応する。十勝産鶏肉を使った「から揚げ」(700円)が商店時代からの看板商品。オム焼きそば(500円)やタピオカドリンク(400円)なども提供する。
出店はテキサス本店前が基本。オープン記念で10月1、2日は全品20%引きで提供する。営業時間は午前9時~午後7時。よっちゃん商店はメロンなどが主体のため、23日から冬季休業に入った。堀部社長は「キッチンバスの調理営業は帯広では初だと思う。地域に元気を届けるため、イベントがあれば、積極的に出店したい」としている。(佐藤いづみ)
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