爆破予告メール1日半気付かず 豊頃
【豊頃】豊頃町役場などに対する爆破予告メールが7日未明、町に届いた。爆破予告時間は「7日午後1時34分以降」とされていたが、町がメールに気付いたのは8日昼。町は「危機管理の甘さが出た。引き締めが必要」としている。
町などによると、爆破予告は7日午前4時48分、町政全般の質問を受け付ける町ホームページの問い合わせフォームに届いた。役場と町内公共施設を爆破するなどと記されていた。町がメールを確認したのは8日午前11時45分ごろだった。
確認を受け、町は役場の来庁者や職員ら65人を退避させ、一時的に閉庁した。池田署などが同日午後3時20分ごろまでに、役場を含む町内の公共施設24カ所の安全を確認した。この影響で、町内の小中学校は同日午後を臨時休校とした。
問い合わせフォームに届いたメールの確認業務は、主に町企画課の職員1人が担っていた。町政に関わるメールが届くのは数日に一度程度という。職員の間では「メールを確認するのは業務の基本。言い訳はできない」との指摘の一方、「確認業務が一人に偏っていた部分もあるのでは」とする声もある。
按田武町長は「危機感が足りていなかった。チェック体制の見直しや、マニュアル作成なども検討しなければならない」と話している。(本田龍之介)