住民もエキストラで出演 鹿追舞台の映画「おしゃべりな写真館」
【鹿追】鹿追町や十勝が舞台の映画「おしゃべりな写真館」(藤嘉行監督)に、町民も大勢出演している。小・中学生や高校生のほか、喜井知己町長もエキストラとして撮影に臨んだ。
町内での撮影は7月に入って本格化した。劇中では瓜幕中学校に山村留学で通う、山木雪羽那さん演じるヒロイン吉本麻衣(中学2年)の同級生が登場。オーディションで選ばれた町内の学校に通う中学生や高校生、瓜幕中の生徒が出演している。
7月16日には瓜幕中の教室で麻衣と生徒たちが給食を食べるシーンなどを撮影した。しっかりとセリフもある生徒役も多く、藤監督からアドバイスを受けながらリハーサルを繰り返していた。麻衣の同級生役の鹿追高校演劇部、伊田周平さん(1年)は「撮影はとても楽しいが緊張もする。映画の裏側を見られ、出演もできてうれしい」と話していた。
同31日には、町民の協力を得て民有地に設置された写真館のオープンセットで、主演で中原丈雄さん演じる写真家と、賀来千香子さんが演じる妻との結婚式を撮影した。劇中では妻の父親役の橋爪功さんが賀来さんをエスコートしている。
結婚式で曲を演奏する子どもたちとして鹿追高、鹿追中、瓜幕中の各吹奏楽部員、式の参列者として喜井町長や一般町民ら合わせて約120人が撮影に臨んだ。中原さんや賀来さんらは、本番の合間に町民らと気軽に記念撮影に応じるなど和やかな雰囲気で撮影が進んでいた。
来年2月まで撮影が行われ、同年秋の公開を予定している。(平田幸嗣)