宮坂建設工業が100周年記念植樹 更別でトドマツ7500本
宮坂建設工業(宮坂寿文社長)は8日、天皇陛下即位記念で分収造林の契約を締結した更別村の国有林で、創業100周年記念植樹祭を行った。5月中旬から行ってきた7500本のトドマツの植樹がこの日で完了。宮坂社長は「山を守るということは国を守るということ。積極的に林業に参画していきたい」と話している。
同社は2019年10月に、天皇陛下即位に伴う慶祝行事の一環として、更別村にある国有林約6ヘクタールを記念分収造林として北海道森林管理局と契約を締結。植樹に向けた準備を進め、創業100周年に当たる今年度に7500本、来年度に7867本のトドマツを植樹する。
植樹祭には、従業員約40人と十勝西部森林管理署、更別森林組合の関係者も参加。宮坂社長は、「100周年という大きな節目に、このような事業ができたことを大変光栄に思う」と話した上で、「建設業は自然との共存もあるが、山を守って木を守って緑を守って、天と地の恵みを得るのが建設業の役目。カーボンニュートラルや世界情勢を踏まえ、われわれも林業に積極的に参画していきたい」とあいさつした。
このあと、参加者たちが協力し合ってトドマツを植樹した。
同社は1922年5月21日、初代宮坂寿美雄氏が宮坂組として創業。44年法人化、48年現社名に変更。2018年に完工高300億円を突破。宮坂社長は4代目。(完戸雅美)