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建設にパワーアシストスーツ 木野樋門改修工事で実証

パワーアシストスーツを着用し、鉄枠を持ち上げる作業員(塩原真撮影)

 国土交通省は、ICTを活用して建設業の生産性向上を図る「i-Construction(アイ・コンストラクション)」推進の一環として、建設現場でのパワーアシストスーツの導入に向けた検討を進めている。今年度、全国の地方整備局などが実施する約20カ所の工事現場で実証が行われ、道内では唯一、帯広開発建設部の河川工事現場で実施された。

 パワーアシストスーツは身体に装着することで、人が行う作業を補助する装置。市販の商品は介護や物流、農作業の現場などで使用されているが、建設施工用の商品は販売されていない。建設現場では、身体負担の大きい掘削や持ち上げなどの苦渋作業で適用可能性が高く、実証では負担軽減や生産性、効率性の向上にどの程度貢献するか、早期導入に適する工種、作業などを検証している。

 道内の実証は1月17~28日、十勝川水系音更川木野樋門=ひもん=(音更町宝来南1)で、樋門の開閉を自動化する工事で行われた。同27日に現場が報道陣に公開され、型枠大工が電動とゴムの計3種類のスーツを着用し、鉄枠を運んだり、くぎを打ったりする作業を行っていた。スーツの有無で作業のしやすさや心拍数の違いなどを調査した。

 作業員からは「重たい物を持ち上げるときは助けになる」と肯定的な声が上がった一方、「スーツは厚みがあって狭いところでは身動きが取れない。道具を腰回りに付けられない」などの課題も浮かび上がった。

 帯広開発建設部帯広河川事務所の須賀可人所長は「既存のスーツがそのまま使えるのか、改良が必要なのかを実証し、導入に向けた検討が進められることを期待したい」と話していた。(津田恭平)

関連写真

  • 建設現場でのパワーアシストスーツ実証 木野樋門改修工事で 2

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  • 建設現場でのパワーアシストスーツ実証 木野樋門改修工事で 3

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