受験シーズン本番 験担ぎグッズで受験生応援
大学や高校の受験シーズンはいよいよ本番。十勝管内では験担ぎや縁起物のグッズが今年も店頭などに登場し、志望校合格を目指す受験生を後押ししている。(松村智裕、澤村真理子)
勝ますシール 十勝バス
十勝バス(帯広市、野村文吾社長)は2014年から、「勝(かち)ます」シールを帯広駅バスターミナルと同社本社で販売している。愛称「かちバス」にちなんだ名称で、お守りとだるま、絵馬のデザインが1セット。十勝最古の歴史を誇る十勝神社で祈とうを受けている。
カードサイズで、そのまま持ち歩くこともできる。1枚300円。同社事業本部乗合課の池田学係長は「通年販売だが、例年1~3月に売れ行きがいい。グッズを知ってもらい、学生の皆さんにはぜひ頑張ってほしい」と応援する。
滑らない蹄鉄 とかち馬文化を支える会
NPO法人とかち馬文化を支える会(帯広市、三宅陽一理事長)は、「滑らない合格祈願グッズ」としてばん馬の冬用蹄鉄(ていてつ)を、帯広競馬場内の売店「リッキーハウス」やインターネットで販売している。
冬用蹄鉄は滑り止めのでこぼこがあり、実際に障害を乗り越えてゴールした馬たちが使用。形の良い物を厳選し、磨き上げにも手間をかけるため、年間販売数は30個ほどに限られる。桐箱入り4400円、台紙付き2650円。同会の旋丸巴専務理事は「蹄鉄自体が西洋では幸運のアイテム。毎年春に購入者から“朗報”が寄せられる」と話す。
勝つメシ! コープさっぽろ
スーパーでも受験に絡めて販促を展開。コープさっぽろ総菜コーナーでは「受験に勝つ(カツ)メシ!」として16日までカツ商品を充実させている。
ベルデ店では、ヒレカツにチーズと焼きのりでだるまの姿をあしらったカツカレー(カツで受カレー)の見本を展示。「ウインナー」(ウィナー)、「いよかん」(良い予感)など語呂合わせ商品を売っている。後藤弘惠店長は「コロナの感染者が増えて受験生は大変だと思うが、(験担ぎ商品で)笑顔になってくれれば」とエールを送る。