おびひろ菊まつり開幕 総合花壇は「菊のオアシス」
晩秋の風物詩「第52回おびひろ菊まつり」(帯広のまつり推進委員会主催)が30日、帯広市内のとかちプラザで開幕した。色とりどりの約700株の菊が並ぶ会場には芳香が漂い、大勢の人が観賞を楽しんでいた。11月3日まで。
氷まつり、平原まつりと並ぶ帯広三大まつりの一つ。新型コロナ対策を徹底し、昨年に続いて開会式は行わなかった。前回同様に一度に入場できる人数は60人ほどに制限している。
総合花壇は「菊のオアシス」がテーマ。幅11メートル、奥行き3メートルのステージに450株の菊で都市部の公園を表現した。中央に噴水、背景に大型写真を配して安らぎの空間を演出し、来場者が盛んに撮影していた。
帯広菊花同好会(高井信夫会長、10人)の会員や市民が丹精込めて育て上げた250株は菊花展として並んだ。今回初めて、作品ごとに「大菊一本立」など紹介プレートを設置。訪れた人が作品の趣向や意味合いに理解を深めていた。
帯広市の高橋笑子さん(76)は「すてきなお花ばかり」と満足げ。市内の脇川凛空(りく)ちゃん(5)は、母親の美由紀さん(37)と訪れ、「かわいい。全部好き」と花を指さして喜んでいた。
入場無料。午前9時~午後5時。最終日は午後4時まで。問い合わせは同委員会(0155・22・8600)へ。(松村智裕)