ジャガイモ収穫本格化 玉数は平年以上
十勝では、ジャガイモの収穫が本格化している。JAなどによると、7月の高温少雨で、一部で小玉傾向も見られるが、玉数は「平年並み、もしくは平年以上」との声も。晴天の下、生産者は次々とイモを掘り出し、選別作業を進めている。
士幌町下居辺の長田農場では27日、ポテトチップ原料用の新品種「ハロームーン」の収穫が行われた。
収穫機の上では、士幌町馬鈴しょ振興会長会の会長、長田直弘さん(42)ら家族が、規格外のイモや交ざった葉などを手際よく選別していた。
JA士幌町によると、生食用、加工用、でんぷん用合わせて約1850ヘクタールで作付け。長田さんは「ワセシロやトヨシロは高温少雨の影響を受けたが、他の品種は平年並みかそれ以上と、ばらつきがある」と話す。
十勝総合振興局によると、15日現在の生育状況は、ジャガイモは「一部の地域で小玉傾向が見られるが、玉数は確保できている」とする。管内JA幹部も「小粒な品種もあるが、数は多い。あとはどれだけ良品があるか」と話す。(松岡秀宜)