渋谷「109」に水着店 帯広出身の臼井さん
【東京】帯広市出身の臼井康貴さん(42)=東京=が水着ブランド「Je suis(ジュスイ)」を立ち上げ、都内の渋谷「109」に出店した。
池袋パルコにも出店した。渋谷は8月30日まで、池袋は同31日までの期間限定。臼井さんはアパレルメーカーに15年間勤め、2019年に水着の企画・製造・販売の「ファブフォー」を設立した。店舗出店は今回が初めて。
「ジュスイ」はフランス語で、英語で表現すると「I am」。「自分らしさ、個性を隠すことなく表現したい」との思いを込めた。
10~30代の女性がメインターゲットで、素材にこだわっている。スエードやファー、凹凸感ある生地などで他社との差別化を打ち出している。水着は約80種類並び、価格は1万4000円(税別)から。
「109」は若者ファッションの発信基地として知られる。店舗はSNSで拡散してもらえるように工夫し、自撮りに活用できる来店者の姿が映る風船を配置した。臼井さんは「109に出店できたのはありがたい。ブランドの認知度を上げる拠点にしたい」と話している。今後は、ジェンダーレスに対応した水着も展開する考え。
臼井さんは帯広小、帯広第三中(現・翔陽中)、帯広北高、日本大学卒。東レ・ディプロモードに勤務していた。実家は帯広の広小路で呉服店「きもの乃うす井」を営んでいた。(池谷智仁)