人材採用のオンライン番組を強化 NKインターナショナルの「リクライブ」
NKインターナショナル(帯広市、木田直樹社長)が開発・運営する新たな採用プラットフォーム「リクライブ」は、本格開始から8カ月が経過した。企業説明会をオンラインで生配信し、求職者も参加できる方式。今春から企業の魅力を引き出す自社制作番組を制作し、定期配信している。同社は「全国を対象とした地方企業の挑戦」と力を入れている。徐々に登録者(社)数を増やしており、番組の顔となるキャスターも募集している。
リクライブでは、企業側の人事担当者らがパソコンやウェブカメラなどを使い、リアルな会社情報を発信する。配信予定が画面に記載され、会員登録した求職者・学生はライブ説明会の様子を自由に視聴でき、質問などはその場でチャットで聞ける。アーカイブ視聴も可能だ。
現時点で、帯広市役所など行政を含む全国の約70事業所が登録。今年に入り、人気動画クリエーター「水溜りボンド」を起用したテレビCMも放映、CM動画は約492万回再生された。契約事業所は1000社、求職者・学生の登録は3万人を目指している。
自社制作番組の定期配信は、企業側の「効果的に学生にアピールする方法が分からない」という声を受けて新設。リクライブスタッフがキャスターとなって社長と一緒に会社の魅力をアピールしたり、逆面接官となって人事担当者から会社情報を聞き出す番組を配信している。
同社は会員拡大に向けて自主番組の制作体制を強化、企業の採用につなげたい考え。番組のファシリテーターとなるキャスターの増員もその一環。
二宮翔平リクライブ事業統括は「オンライン企業説明会はまだ過渡期にあり、伸びしろは大きい。事業の顔であるキャスターを育成しながら、事業を成長させたい」と話している。料金などの問い合わせはホームページかNKインターナショナル(0155・27・6888)へ。(佐藤いづみ)