JALから村に柳澤さん派遣 中札内
【中札内】村に4月1日付で、JALグループのジャルセールスから柳澤一充さん(44)が派遣されている。産業課長補佐として観光振興や日高山脈襟裳国定公園の国立公園化に向けた活動などに尽力する。柳澤さんは「せっかく来たのなら楽しまないと損。いろんなことを体験して、楽しいことを見つけて外へ発信していきたい」と笑顔を見せる。
日本航空(JAL)は全国の自治体と包括連携協定を結ぶなど、地方創生に積極的に取り組んでいる。村は3月、JALと地域の活性化に向けた連携協定を締結。柳澤さんの派遣期間は2年間の予定。
柳澤さんは札幌市出身。2001年に入社後、法人セールスを中心に札幌や室蘭、旭川などで勤務した。
行政の仕事は「全てが新鮮」と柳澤さん。「すぐに自分を必要としてもらえてうれしかった」と話す。日高山脈襟裳国定公園の国立公園化に向けた動きや、JALの機材を使ったチャーター機による北海道遊覧飛行ツアーに関する準備に携わるなど、ミッションはすでにたくさんある。「今すぐ何を商品化できるかは分からないが、地域の魅力を見つけて発信していきたい」と意気込んでいる。
3月末までは東京本店に勤務。最近はコロナ禍で、関東での生活には制約が多かった。「子どもたちが公園で解けた雪にも楽しそうにしていて、来てよかったなと思う」と、3人の息子を持つ父親の一面ものぞかせる。「人に勧めるには自分が見たり食べたりした方がいい。誰よりも十勝・中札内を楽しめば仕事にも結び付いてくるはず」と語った。(細谷敦生)