「銀の匙」、都内銀座で初の大型展覧会
【東京】十勝を舞台にした人気漫画「銀の匙(さじ)Silver Spoon」の連載開始10周年を記念した初の大型展覧会が8日、都内の松屋銀座8階で始まった。作者の荒川弘さん(幕別町出身)がこの展覧会のために描き下ろした、イラストを含む約200点の直筆原稿やカラー原画、初公開となる制作資料などを展示している。
「銀の匙-」は2011~19年に週刊少年サンデー(小学館)で連載された、北海道の農業高校「大蝦夷農業高校(エゾノー)」を舞台にした“汗と涙と家畜の酪農青春グラフィティ”。発行部数1700万部以上の人気作品で、13、14年にアニメ化、14年には実写映画が公開された。
展示会場は「春」「夏」「秋」「冬~四季」「Another」のセクションに分かれ、主人公・八軒勇吾が仲間と共に成長していく様子を紹介。
荒川さんによる各原稿への思いや独特のつぶやきを記した「荒川メモ」や、「エゾノーの食べ物」などのコーナーの演出、充実したグッズなども来場者を楽しませている。
前日に会場を見た荒川さんは「中でも『エゾノー青春シアター』は物語の流れを振り返ることができ、おオススメなので見ていただきたい」などとコメントを寄せた。主催者側も「八軒の成長を追体験し、思い出しながら見てほしい」としている。
21日まで。入場料は大人1300円、高校生800円、中学生600円、小学生300円。(植木康則)