最優秀賞に「牛肉巻きごはん」 清水でレシピ考案コンテスト
【清水】清水町のチーズを使い、新たな名物料理を生み出すレシピ考案コンテスト(十勝毎日新聞社主催)の最終審査会が19日、町中央公民館で開かれた。49作品の応募の中から、1次審査を通過した5品を審査員が試食し、大塚友美さん(40)=清水町=考案の「十勝清水牛肉巻きごはん」が最優秀賞に選ばれた。
十勝で生産が盛んなナチュラルチーズの消費拡大を図り、町の新たな“ソウルフード”をつくろうと企画。町や町商工会と協力して実施した。
レシピはチーズと牛肉、町内で生産される食材1品以上の使用が条件で、ハンバーグやキーマカレーなどさまざまなアイデアが全国から寄せられた。
最終審査では、町商工会飲食業部会のメンバーがレシピを再現して調理し、阿部一男町長や氷見隆雄JA十勝清水組合長ら5人の審査員が試食。見栄え、独創性、おいしさの3項目の点数の合計点で順位を決めた。
最優秀賞の十勝清水牛肉巻きごはんは十勝産小豆やチーズ、野菜を、もち米を使ったご飯と牛肩ロース肉で巻いて焼き、町特産のニンニクが香るタレを絡めて仕上げた。
考案した大塚さんは、町内の高齢者施設で栄養士として働いており、職場の人や家族に試食してもらいながらレシピを完成させた。電話で受賞を知り、「選ばれると思わなかったのでうれしい」と喜んだ。
阿部町長は「独創性があり、牛肉やチーズなどすべての食材の味がマッチしていて素晴らしい」と評価した。今後、町内の飲食店で提供される予定。
審査会の様子は、町の公式ユーチューブチャンネル「十勝清水町うっちゃんねる」でも今月下旬から配信される。(大海雪乃)
「十勝清水牛肉巻きごはん」レシピ
<材料(1人分)>
牛肩ロース薄切り2枚(90グラム)、もち米ごはん75グラム、米ごはん25グラム、白いりごま1グラム、ブラックペッパー0・2グラム、インゲン(またはアスパラ)8グラム、ニンジン8グラム、ラクレットチーズ10グラム、ゆで小豆8グラム、片栗粉3グラム
タレ用…しょうゆ大さじ1、酒大さじ1、てんさい糖大さじ1と2分の1、みりん小さじ2分の1、ニンニクスライス2枚
<作り方>
(1)米0・5合、餅米1・5合の割合で炊飯器のおこわの印まで水を入れ、約2時間浸透させ、炊飯する
(2)ニンジン、チーズは0・5センチ角、長さ10センチに切る
(3)ニンジン、インゲン、小豆はそれぞれ軟らかくなるまでゆでる。ゆでた小豆は粒が残る程度につぶす
(4)炊き上がったご飯に白ごま、ブラックペッパーを混ぜ合わせる
(5)ラップの上に、(4)のご飯100グラムを10センチの正方形に広げ、中央にチーズと(3)の具を置き、ご飯で包む
(6)フライパンにタレの材料を入れ、ニンニクの風味が出るまで煮詰める
(7)包んだご飯にタレを少し塗る
(8)牛肉2枚を用意し、片栗粉を薄くまぶす。肉1枚を縦に広げ、その上にご飯を置いて巻く。もう1枚の肉を横に広げ、横向きに巻いて、ご飯が見えないようにする。肉がはがれないように、薄く片栗粉をまぶす
(9)(8)を180度のオーブンで15分間焼く。
(10)オーブンで焼いた肉巻きご飯をフライパンのタレに絡めるように焼く
(11)(10)を半分に切り、タレをかけて出来上がり