北の屋台 静かな再開 客足少なく
北の起業広場協同組合が運営する帯広市中心部の「北の屋台」は25日夕、営業を再開した。10日に店主2人の新型コロナウイルス感染が確認されて以降、24日まで臨時休業していた。帯広をはじめ十勝管内で新型コロナの感染が広がっていることもあり、夜の往来の回復には時間を要しそうだ。
協同組合は、店主2人の感染を受け、10~24日の全店休業を決定。店主やスタッフら36人を対象に、協同組合の負担でPCR検査を実施し、24日までに全員の陰性が確認された。
この日は、定休日の店などもあり17店が営業。午後5時ごろから客が訪れ始め、久々の屋台を楽しむ姿が見られた。総じて人通りは少なく、開店後しばらく客の入らない店も複数あった。多くの店では当面の間、従来通りの時間で営業し、換気やアルコール消毒、体温測定などを続ける。一部の店ではテークアウトを強化する動きもある。
屋台を訪れた、市内の40代自営業の男性は「2週間ぶりに街に出た。自分の店も大変だから様子を見に来たが、後ろめたい気持ちがないわけじゃない」と話していた。(本田龍之介)