ドローンによる農薬散布実証 更別村ICT農業協
【更別】更別村ICT農業利活用協議会(会長・若園則明JAさらべつ組合長)は21日、村内の木本農場で農薬散布ドローンのデモフライトを行った。関係者や農業者ら40人が見学し、ほ場でのドローンの活用の可能性を探った。
同協議会は村、同JA、村農業委員会、村スマート産業イノベーション協議会など6団体で今年5月に設立。村のスマート農業の方向性や技術の検証を進める。
この日は4月に起業したドローンによる動画撮影や農薬散布を行う村内の「バードアイエンタープライズ」(大橋克敏代表)が協力した。
農業散布用ドローン「T20」を使ってマニュアルや半自動、全自動モードなど4種類のフライトを紹介した。同社によると、バッテリー1本で1・5ヘクタールの散布が可能。全自動では1ヘクタール8分弱で散布を終えた。
畑作4品とタマネギを作る村内の農業者の男性(52)は「具体的な導入は考えていないが、雨が降って畑の条件が悪いときに活用できる余地はある」と感想を語った。大橋代表は「仕事として本当に使えるということを農家にアピールできたと思う。一度便利さを知ってもらうと広がっていくと信じている」と手応えを感じていた。(澤村真理子)