装備と行程に注意を きょう「山の日」 トムラウシ 新得
【新得】「山の日」の10日、新得署(金田順司署長)はトムラウシ山(2141メートル)で山岳遭難防止啓発活動を行った。(23面に関連記事)
同山は日本百名山の一つ。道内外の登山者に人気があるが、荒天やけが、道迷いなどで毎年のように遭難事案が相次いでいる。2009年7月には日本の夏山登山史上最悪とされる、ツアー客ら8人が死亡する事故が発生した。同署はこの事故の風化を防止し、登山者に教訓を伝えるため、啓発活動を続けている。
同日は同署山岳遭難救助隊員4人が早朝から、短縮登山道入り口で登山者に安全な登山を呼び掛けた。その後、山頂まで登りながら、危険箇所の把握に努めた。同署は「距離が長い山なので行程に余裕を持ち、十分な装備で登ってもらいたい。山は逃げないので、天気が悪ければ次の機会を待つことも重要」としている。(丹羽恭太)