トラクターBAMBAのそりオホーツクへ 更別の実行委が貸し出し
【更別】更別のトラクターBAMBAがオホーツクへ-。2017年を最後に中止となった「国際トラクターBAMBA」の元実行委員会は、JAオホーツクはまなす(紋別市)青年部(糸川智広部長、部員48人)に、競技に使用した特注のコンクリート製そり3台を貸し出した。そりの受け渡しは5日、村ふるさと館に隣接する元会場で行われた。
03年に始まったトラクターBAMBAは、農業用トラクターをばんえい競馬に見立てたレース。道内各地から来場者が訪れる一大イベントに成長したが、17年に村内でジャガイモシストセンチュウが確認され、害虫の発生とまん延防止のために翌年以降の開催中止という苦渋の決断に至った。
同青年部の糸川さんはBAMBAの観戦に3回訪れたことがあり、いつかは自分の地元でも開催したいと構想を温めていたという。今年、青年部の部長に就任したのを機に有志5人で実行委員会を立ち上げ、開催を決めた。元実行委から借りたそりで、10月下旬にまず青年部だけで「トラクター運動会」を開催する。糸川さんは「ゆくゆくは紋別市の名物イベントにできれば」と語る。
トラクターBAMBA最後の実行委員長だった野矢譲司さん(42)は「更別でBAMBAを開催できないのは悔しいが、オホーツクの地で再現されることは喜ばしい」と話した。(斉藤さゆり通信員)