帯広市内23カ所の公園で遊具使用禁止に 「花見も中止して」
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、帯広市は市内の比較的大きな公園の遊具を24日から当面の間、使用禁止とした。公園利用は制限しないが、飲食を伴う花見や会合などは行わないよう呼び掛けている。
市内には198カ所の公園があるが、遊具使用が禁止されるのは、不特定多数の人の利用が見込まれる緑ケ丘公園や東公園など23カ所。市によると、大型遊具などで子どもの密集、密接が見られることから、接触による感染リスクが高いと判断し、少なくとも5月6日までの禁止を決めた。
緑ケ丘公園では24日午前から、十数人の管理業者らが、大型遊具に「立入禁止」のテープを巻き付けた。手すりも消毒したほか、例年バーべキューが行われるスペースをテープで囲い、自粛を求めた。
同公園の利用者からはこの日、理解と戸惑いの声が聞かれた。1歳の息子を遊ばせていた近くに住む母親(30)は「毎日来ているので困る。子どもは理由を理解できないだろうし」。幕別町から娘2人とピクニックに来た父親(37)は「遊び場所が減るのは残念だが、仕方がないとも思う」と話した。
近隣住民が主に利用する小規模な公園の遊具については今後、状況に応じて判断する。市は「健康維持のための軽運動などは制限しないが、間隔を保って利用していただきたい」(みどりの課)としている。
近隣3町では、音更町は22日から比較的大きな公園7カ所で禁止としたが、幕別町と芽室町は、利用者同士の距離を取り、手洗いの徹底を呼び掛ける看板の設置にとどめている。(高田晃太郎)