1リットル・113円、3年半ぶりの安値 市内ガソリン価格
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う原油市況の低迷を受け、帯広市内のガソリンスタンド(GS)のレギュラーガソリンの価格は16日午前の時点で、セルフ式(会員価格)で1リットル当たり113円にまで下がった。約3年半ぶりの低水準となっている。
資源エネルギー庁が15日に発表したレギュラー店頭価格(13日時点)は道内平均で1リットル当たり123円。3月16日発表の141円から18円値下がりした。
石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は12日、日量970万バレルの減産で合意しており、原油価格上昇の兆しもある。大手元売り会社は15日、ガソリンや灯油など全油種の1リットル当たり0・5円値上げを通知した。
帯広地方石油業協同組合の青柳照夫副理事長は「15日の市況を見ていると来週分は再び値下がりする可能性もある。ただ減産合意もあり長期的に見ると値上がりしていく流れではないか」としている。(本田龍之介)