ジュエリーアイスでモニターツアー MaaS実証実験
道はMaaS(マース)実証実験の第2弾に合わせて、豊頃町のジュエリーアイスを楽しむモニターツアーを16日に実施する。帯広駅発着でJRとタクシーを組み合わせた。参加者の意見を基に、実験終了後も定期的なツアー化を目指す。
マースはスマートフォンなどを使った利便性の高い公共交通を目指す取り組み。道は2018~20年度の3年間、十勝で調査を行っている。
実証実験は昨年10月に続き、今月1日からスタート。既存アプリ(EMot)を使い、複数の交通機関を組み合わせた経路検索や予約決済を行えるシステムを検証する。観光地やバスパック等を紹介するサイトも作成、総合的に旅程作りを支援する「十勝型マース」を目指す。
モニターツアーは自治体担当者、交通・観光事業者、大学生など約10人が参加。ツアーの要素について話し合うワークショップを行ってからJR帯広駅を出発、豊頃駅でタクシーに乗り換えて大津海岸に向かう。参加者は夕日が沈む海岸でジュエリーアイスを見学し帯広に戻る。
ジュエリーアイスのツアーは実証実験の「レガシー」(遺産)として、来シーズンに向けて商品化を模索。豊頃町内では門工業(渋佐圭社長)が9人乗りのジャンボタクシー(1台)と4人乗り小型タクシー(2台)を運行しており、ジュエリーアイスのシーズンは観光需要もある。
渋佐社長は「増車する余地はまだある。ツアーとしてパッケージ化されると運行時間をあらかじめ決められるので受け入れやすい」と期待している。(本田龍之介)