来場所での奮闘誓う 矢後関が初場所終えて地元芽室に帰郷
【芽室】大相撲の十両矢後関(25)=本名・矢後太規、尾車部屋=は27日夜、地元芽室町のめむろーどで開かれた激励会に出席した。初場所は4勝11敗と振るわなかったものの、「芽室の応援は特別なものがある。3月の春場所(大阪)は大暴れしてやるという気持ちで、大切にそれまでの期間を過ごしたい」と来場所での奮闘を誓った。
激励会は後援会(飛田秀樹会長)の主催で75人が集まった。1年ぶりの帰郷となった矢後関は、温かい拍手で迎えられ入場した。飛田会長が「芽室から素晴らしい力士が誕生し、鍛錬している。これからも後援会の皆さんとしっかりスクラムを組み、応援していきたい」とあいさつ。祝儀や花束が贈られた。
矢後関は十両陥落後の昨年の秋場所(9月)で4場所ぶりに勝ち越したが、右膝や腰の故障もあり、その後の九州場所と、26日に千秋楽を迎えた初場所はともに負け越した。
激励会では「けがなどが心配されているが、稽古が一番足りなかったと思っている。思うような相撲が取れておらず、悪い流れが生まれている」と振り返り、その上で「三役という目標を忘れずやっていきたい。東京オリンピックイヤーだが相撲も負けず、多くの人に見てもらえるように頑張りたい」と力強く決意表明した。
芽室西小、芽室西中時代の同級生で帯広市の中田寛人さん(25)=会社員=は「苦しいときこそ耐えて頑張ってほしい」とエールを送っていた。
矢後関は28日午前、手島旭芽室町長を表敬訪問した。(小寺泰介)