冬季の救助や炊き出し… 体験型重視で市民120人訓練
帯広市冬季防災訓練が25日から26日にかけて、市内の川西中学校を会場に行われた。川西地区をはじめ市内全域から参加した約120人が、厳寒を意識し、災害時に生かせる救助や調理法などを訓練や体験などを通じて学んだ。
帯広で発生した震度7の地震により、死傷者多数、ライフラインが途絶し、余震が多発している-と設定。3グループに分かれ実施したローテーション訓練のうち「救助救出」では、屋外でがれきの下敷きになっている人形を参加者が角材やバールなどを使って協力して救い出したり、車中の人を救出するため専用具を使って少ない力で窓ガラスを割ったりする体験などを行った。帯広市の池田美香さん(58)は「訓練は2度目の参加。繰り返し学ぶことで災害時に行動できる」と話していた。
防災訓練は市などの主催で2008年に職員対象でスタート、10年から年2回、市民と一緒に場所を変えて開催している。管工事や空調衛生など6組合の他、多くの企業などから約50人の協力を受け、宿泊を伴う形で行っている。(佐藤いづみ)