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北海道地区「農山漁村の宝」にコーン炒飯協議会 芽室

コーン炒飯協議会のメンバー(前列右が高橋会長、2017年)

 【芽室】内閣官房と農林水産省は、北海道地区「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に、十勝芽室コーン炒飯地域活性化協議会(高橋広明会長)を選定した。農業を基幹とする強みや資源を生かして活動を継続、地域活性化に貢献している点が評価された。

 地域の潜在的な力を引き出すことで、農山漁村の活性化や所得向上につなげている優良事例を選定している。同省農村振興局によると、6回目の今年度は全国から931件の応募があり、31地区と5人を選んだ。

 北海道は優れた取り組みが多く、北海道地区選定委員会が81件の中から十勝芽室コーン炒飯地域活性化協議会を含む4地区と1人を別途選んだ。

 同協議会は2008年3月、「食で芽室を元気に」をコンセプトに農業生産者、食品製造工場、飲食店関係者ら異業種の有志が集まり発足。「ご当地グルメ」を通して芽室を広く発信し観光振興につなげようと、作付面積・収穫量とも日本一の芽室産スイートコーンをたっぷり使ったバター味のチャーハンを開発した。

選定証を手に「地元に根差した活動を発展させたい」と話す高橋会長

 コーン炒飯は13年の新・ご当地グルメグランプリ北海道で準グランプリを獲得。10周年を迎えた18年には、第2弾のグルメとして、芽室産小麦とゴボウを使った「芽室あんかけ焼きそば」も考案した。

 両メニューは町内5店で食べることができ、これを目当てに観光客らが訪れている。

 同協議会は食育事業も展開。スイートコーンの種まき、収穫、調理までを体験するイベントを企画する一方、町内小中学校の給食に年2回チャーハンを提供している。中学校の総合的な学習の時間では、スイートコーンにとどまらない地元の食の魅力を伝えている。

 昨年12月24日、道農政事務所帯広地域拠点で選定証が伝達された。高橋会長は「これまでの活動が評価され、とてもうれしい。まだまだやれることはたくさんあり、受賞を機に地元に根差した活動を発展させたい」と意欲を新たにしていた。(小寺泰介)

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