一時停止必ず守って 帯広・以平で2人死亡の事故 帯広署などが道路診断
帯広市以平町の市道交差点で乗用車2台が出合い頭に衝突し、2人が死亡した事故現場で1日、帯広署などが道路診断を行った。
帯広市や十勝総合振興局などから約15人が参加。帯広署は事故について、空港で借りたレンタカーを運転していた長野県の男性(76)が、一時停止を怠ったことが原因とみている。
同署の横田剛士交通官は、事故が起きた市道は空港から帯広市街に行く裏道となっており、カーナビに頼る観光客が使う頻度が高いと指摘した。再発防止策として、注意喚起を促す看板増設や、相手車両に気付きやすくするための工作物の設置、周囲の枝木の剪定(せんてい)などが挙がった。
市によると、事故現場の非優先道路には事故後、前方に交差点があることなどを示す標識三つが新たに設置された。市の広沢正明道路維持課長はこの日挙がった要望について「帯広署と協議したい」と話した。
同署によると、今年の同署管内の事故は「交差点」が84件と、「追突」(113件)に次ぎ2番目に多い。横田交通官は「一時停止を必ず守り、左右の安全を確認してほしい」と訴えている。(高田晃太郎)