日勝の馬と段ボールの馬が対峙 日勝美術館で吉田さんダンボールアート展
【鹿追】神田日勝記念美術館(東町3)で4日、日勝と造形作家吉田傑さん(32)=神奈川=のコラボ展「飛び出す!半身の馬」が始まった。11月4日まで。
来年の日勝没後50年のプレイベント。吉田さんはオホーツク管内遠軽町出身。動物の骨格から毛並みまで再現した「ダンボール・アート」に取り組んでいる。
新作の馬は、日勝の絶筆「半身の馬」を立体に起こした作品で、両作品が向かい合うように配置されている。通常は実際の動物をモデルにするが、今作は日勝のタッチや技法を再現。「日勝の作品を自分なりにそしゃくし、読み解くことができたと思う」と話す。
吉田さんの「晩秋の鹿」など等身大の大作も展示。NHK連続テレビ小説「なつぞら」で、日勝がモデルの山田天陽が信金のカレンダーの原画を描いていたことにちなみ、日勝が帯広信金の依頼で描いた十勝の風景画も展示している。
午前10時~午後5時、月曜(祝日は翌日)休館。一般520円、高校生310円、小中学生210円。問い合わせは同館(0156・66・1555)へ。(丹羽恭太)