グローイングスポーツクラブの菊地さん夫妻 会員や住民の居場所づくりに挑戦
設立から21年目を迎えるグローイングスポーツクラブ(帯広)の菊地伸さん(51)と芽久美さん(47)夫妻が、クラブ会員やOB、地域住民が集まる居場所づくりに取り組んでいる。帯広市内の自宅を改装し、3月にカフェ「クレッシェーレ」(西11南31)をオープン。「地域の人が一息ついたり、子育てのことを相談したりできる場を」と、新たな挑戦を始めている。
グローイングは幼児から小・中学生を対象に、公共施設を使って指導するユニークなスポーツクラブ。夫の伸さんが代表を務める。夫妻の人柄を慕い、会員は帯広、音更、幕別、芽室のほか、池田や大樹などにも広がる。これまでに約4000人が会員となり、OBには北海道十勝スカイアースの選手や、野球で甲子園に出場した選手もいる。
クラブの発足から20年が経過し、会員の子どもたちが大人になり、SNSなどで「会いたい」「集まりたい」という話も増えている。「せっかくなら対面で話せる場所がつくりたい」(伸さん)と、初めてのカフェ経営にチャレンジすることにした。
20代後半から伸さんと二人三脚でグローイングを運営してきた芽久美さんは、保育士の資格も持つ。「クレッシェーレを訪れたお母さんが、育児や子どものスポーツ活動について、気軽に相談できるようにしたい」とも話す。
カフェのコンセプトは「昔ながらの喫茶店のような人が集まる場所」。「チェーンのコーヒーショップにはない居心地の良さをつくりたい」と芽久美さん。市内の珈琲(コーヒー)専科ヨシダの協力を得て、オリジナルコーヒーなどの飲食メニューも充実させている。
営業時間は月ごとに設定。スポーツクラブの運営と重なるため、時間帯が日によって変わる。要確認。問い合わせはクレッシェーレ(0155・47・6045)へ。(奥野秀康)