燃え上がる中、次々と 本別赤不動院で「火渡り」
【本別】真言宗醍醐派の赤不動院(棚村憲昭住職)は28日、同院裏の本別川河川敷広場で「火渡り祭」を開いた。交通安全や所願成就を祈る山伏行者が、燃え盛る火の上を渡る荒行に臨んだ。
今年で22回目。道内から約300人の参拝者が集まった。
会場中央に設けられた護摩壇に、たいまつで火がともされた。棚村住職や山伏行者らによる読経の後、参拝者が家内安全や無病息災の願いを込めた添え護摩木を火の中に投じた。
火渡りでは同院の棚村慶秀副住職が大きな護摩札を手に、燃え上がる火の中を最初に渡るのを合図に、山伏行者が次々と駆け抜けた。一般参拝者も、おき火の上を手を合わせながら歩いた。
棚村住職は「(火渡りは)最も厳しく御利益のあるご祈祷(きとう)の一つで、あらゆる煩悩や心のあかを焼き尽くす修行。参拝者には、この護摩に願いを託し、御利益を受けてほしい」と話していた。(折原徹也)