豚コレラ受け伝染病警戒幹事会 振興局
十勝総合振興局は岐阜、愛知県での豚コレラ発生を受けて海外悪性伝染病警戒本部を設置し、22日に実務者による初めての幹事会を開いた。ウイルスが広がりやすい大型連休が迫り、渡り鳥も多くなるリスクシーズンに差し掛かる中、国内外の発生状況を共有し対策を再確認した。
これまでは高病原性鳥インフルエンザに対する警戒本部を設置していたが、最近の豚コレラやアフリカ豚コレラ発生状況を踏まえ、発生による影響が大きい伝染病を網羅した警戒本部を立ち上げた。
昨年12月に道が家畜伝染病防疫対策要綱を制定したことを受け、道内各振興局でも地域の実情を踏まえた要綱を策定、それぞれで警戒本部設置を進めている。
この日は防疫業務に関わる職員20人が参加した。担当者が3月に制定した十勝総合振興局の防疫対策要綱について説明。伝染病ごとに防疫マニュアルを定めて対応に当たるとした。このほか、アジアでの豚コレラ、口蹄(こうてい)疫などの発生状況が紹介された。
中川清一産業振興部長は「国内の豚コレラは終息が見えず、空港ではアフリカ豚コレラのウイルスも発見されており、警戒が必要だ。発生すると関連産業や生活に影響が及ぶ。情報を共有し、連携して侵入防止に取り組みたい」と述べた。(伊藤亮太)