立ち上る噴煙 雌阿寒岳 火口周辺警戒続く
噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられた雌阿寒岳(1499メートル)を25日、本社チャーター機から撮影した。雪が積もったポンマチネシリ火口内の数カ所から噴煙が上がる様子を確認できた。札幌管区気象台は同日現在、噴煙の様子に変化は見られないとしている。
雌阿寒岳は、20日午後6時から、火山性地震が増加。気象台は23日午後、噴火警戒レベルを「2」に引き上げた。ポンマチネシリ火口から500メートルの範囲では、噴火に伴う噴石が飛散する可能性があり、警戒を呼び掛けている。
気象庁によると、レベル2に引き上げられた23日以降の火山性地震は、23日675回、24日57回、25日午後3時まで18回。22日は271回で、23日をピークに減少傾向だが、依然多い状態が続いている。
足寄町は、雌阿寒岳への登山口(雌阿寒温泉とオンネトー側)など5カ所に六つの注意看板を設置。登山客に対し7合目以上に立ち入らないよう求めている。(新井拓海)
◆雌阿寒岳の活動状況
・火山活動の状況-気象庁公式ホームページ