女流王位獲得おめでとう 渡部愛さん祝賀会
将棋の第29期女流王位戦で6月に初タイトルを獲得した帯広市出身の渡部愛さん(25)を囲み、「女流王位獲得を祝う会in十勝」が17日、ホテル日航ノースランド帯広で開かれた。関係者ら約60人が祝福し、渡部さんは「来年の防衛戦へ棋力向上を一番に努めていきたい」と話した。
日本将棋連盟十勝支部などでつくる実行委員会の主催。渡部さんは音更鈴蘭小、音更下音更中、北海高校(札幌)卒。小3から十勝支部の大会に参加し、中1の時に帯広で中井広恵女流六段(稚内市出身)の指導を受け、女流棋士を志した。
祝う会では会場から拍手と「愛ちゃん!」の声援で迎えられた。十勝支部の小泉正寛支部長が「大きく羽ばたき、十勝全体の喜び。今後も活躍を願っている」と祝い、同支部の一戸颯太君(帯広柏小3年)と寺澤菜花さん(音更鈴蘭小2年)から花束が贈られた。
渡部さんは里見香奈女流四段とのタイトル戦を「里見さんとは初手合で、自分らしい将棋が指せるようにと臨んだ。良いところ、悪いところもたくさんあり、課題も見えた」と振り返った。
会場には指導を仰ぐ野月浩貴八段(札幌市出身)や、将棋を始めるきっかけとなった帯広東小2年時の担任教諭永井久さんも駆けつけた。渡部さんは「北海道の皆さんに支えられてきた。恩返ししたい」と述べた。(松田亜弓)
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