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市民に疲れの色 札幌市の電力、水道復旧は一部

 【札幌】6日に発生した北海道胆振東部地震から一夜明けた7日、札幌市内では生活インフラが復旧していない地域が多く、市民らが疲れ切った表情を浮かべた。一部では電力、水道も機能しているが、札幌市清田区里塚では同日午前、道路の陥没による水道管の破裂などで水の確保に苦慮している。

 同区里塚では、住宅外の道路が50メートル以上にわたって陥没。傾斜のある住宅外で上部にある水道水を供給する大型タンクが破損し、水が陥没した道路に流入した。付近一帯が液状化のような現象になり、土砂や堆積物であふれた。同区役所では「現状を把握しているが、詳細や復旧について分からない」としている。

 同地域では電気、水道の供給が行われている一方、道路1本隔てれば電気も水道も止まっている住宅も多い。近所に住む伊藤友里さん(39)は「水の確保が一番大事でトイレも不自由する」と話す。土砂の流入で閉鎖した運送会社の責任者、木下純一さん(61)は「倉庫の商品がだめになり、伝票で確認することもできない」とため息をついた。

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