小麦降り注ぐ 農協サイロ受け入れ
【広尾】農協サイロ(社長・笠井安弘JAおとふけ組合長)の十勝港広域小麦流通センターで17日、十勝管内の2018年産小麦の受け入れが始まった。トレーラーでJAから運ばれた小麦が、荷台から滝のようにサイロ内に流し込まれている。
管内24JAとホクレンが出資する農協サイロの収容能力は11万7000トン。各JAで乾燥・調製(土などの異物を取り除き、粒をそろえる)した小麦を貯蔵し、年間を通じ船で本州の製粉会社に出荷する。
管内の秋まき小麦の収穫は7日でほぼ終了。初日はJA十勝池田町から「きたほなみ」400トンが運ばれ、サイロに貯蔵された。サイロ内では温度や水分を管理して保管される。受け入れは10月末ごろにピークを迎え、本州への初出荷は9、10月になる見通し。笠井社長は「各JAには製品歩留まりが上がるようご努力いただいている。品質を維持するよう保管に注意していく」と話した。(眞尾敦)