ホームランラーメンはエビ“フライ” 野球軒 まちマイ四中編
「野球軒」(帯広市西1南21)は名前が示す通り、野球愛にあふれるラーメン屋だ。メニューは背番号(価格)が入った「メンバー表」、エビフライを入れたラーメンは大飛球(フライ)をもじって「ホームランラーメン」。野球好きの店主、吉田和雄さん(71)が一球入魂で、熱いラーメンを提供している。
会社勤めだった吉田さんが脱サラし、1977年にオープン。開店当時はしょうゆ、みそ、塩のラーメンと各チャーシュー麺のみで、ラーメンは一杯250円から始めた。その後、野球を連想するメニューを増やし、名物店に定着した。
「選手」(メニュー)は定番のしょうゆ、みそ、塩と、もやし(辛いラーメン)が基本。4つの味をベースに、「人工芝」(わかめ入り、700円)、「ストライク」(ゆで卵入り、650円)、「ツーベース」(もち入り、900円)などを選べる。「ホームラン」(1200円)は、3本のエビフライと、もち、ゆで卵、わかめが入ったオールキャストの豪華版だ。
店内には、知人から譲り受けた元読売巨人軍監督原辰徳さんが現役時代に書いたサインボール、落語家の桂歌丸さんのサインも飾られている。
妻の清子さん(68)は「サラリーマンと結婚したのに」と苦笑い。吉田さんは「味は変えずに、これからも店を続けたい。昔はジャイアンツのファンだったが、やっぱり今は日ハムかな。若い選手が元気でいいね」と笑顔で話している。
午前11時~午後2時、午後5時~同7時。日曜・祝日は昼のみ。電話0155・25・3797(文・藤島諒司、写真・折原徹也)