幕別道立新設高校は4コース制 初の説明会で概要発表
【幕別】江陵高校校舎を使用して来年4月にスタートする道立新設高校の概要が4日、発表された。新設高は道立幕別高と私立江陵高の事実上の統合校となり、普通科でコース制を導入。進路に合わせ「文理探究」や「ビジネス」のほか、共に道立普通科高では初となる「スポーツ&ヘルス」と江陵高の特色を反映した「福祉」を設け、計4コースを2年生から選択する。
同日夜に町百年記念ホールで開かれた初の学校説明会で示された。道立新設高校準備委員会(幕別高内)の主催。管内の中学3年生やその保護者、学校関係者、地域住民ら300人以上が集まった。
説明会では同準備委の責任者を務める吉田光利幕別高校長が「新設校は幕別高と江陵高、地域の思いを一つにした学校。最初の2年間は公立と私立の生徒が共存する全国でも例がないケースとなるが、全国一魅力のあるオンリーワンの学校を目指したい」とあいさつした。
金久保義徳幕別高教頭が校訓の「考・拓・愛」をはじめ、学校の概要を紹介。各コースの特徴として、文理-は大学進学、ビジネスは資格取得などを目指し、スポーツ-は部活と連動、福祉は介護職員初任者研修の資格が取れるとした。
部活動は幕別、江陵両校の部を可能な限り継承。2年間同じ校舎となる新設高と江陵高は合同練習や合同チーム結成などを調整していく方針。
町の支援計画としては、札内駅からのスクールバス運行や進学模試の受験料補助、五輪選手による特別授業などが挙げられた。学校名は「検討中」とし、来場者からの質問にも応じた。
来場した豊頃中3年の島崎愛彩(まなさ)さんは「コース制が新しく興味が湧いた」、帯広第四中3年の櫻井湧大さんは「1期生というのが魅力的。第1志望で考えたい」と話した。
同ホールロビーには制服のサンプル案8点を展示。町花シバザクラの色を取り入れたコーディネートなどがあり、注目を集めた。
来年度の定員は3学級120人。今後は10月に第2回学校説明会を行い、12月に入学願書を配布。来年2月12日に推薦入試、同3月5日に一般入試をともに幕別高校舎で行う。
(松村智裕)