AIが行き先案内 おびくるに導入
十勝バス(帯広)とおびうん観光(同)は1日、JR帯広駅前のバス待合所「バスターミナルおびくる」内に、人工知能(AI)を搭載し対話でバス乗り場などの案内をするサービスを導入した。十勝を訪れる外国人旅行者に対し、案内の活用が期待される。
バスの目的地検索システムなどを提供するユニ・トランド(東京)とデジタルアテンダント(同)が開発したシステムを搭載。
機器は双方向の会話ができ、画面の前で目的地を伝えると、乗り場や所要時間、運賃を案内する。観光案内もでき、「カレーが食べたい」などと伝えると駅の近隣にある店舗を地図を表示して案内。「カレーショップインデアンは十勝の人のなじみの味で、トッピングが選べる」など、豆知識も伝える。
また、翻訳機能もあり、窓口スタッフと外国人旅行者の会話も手助けできる。案内の対象範囲は十勝管内、対応言語は日本語と英語のみだが、今後ニーズに応じて増やしていく。
設置に立ち会ったユニ・トランドの高野元社長は「インバウンド(訪日外国人旅行者)観光の手助けや窓口の負担軽減につながれば」と話した。(中島佑斗)