マクドナルドと帯広署が防犯と交通安全活動の協定を結ぶ
帯広市内でマクドナルドのフランチャイズ店を運営するクラッチ(吉田克彦代表)と帯広署(小西忠人署長)は25日、「地域の安全・安心に関する協定」を結び、締結式を同署内で行った。今後店舗で来店者への防犯・交通安全啓発などを行う。同署によると、マクドナルドと警察署が協定を結ぶことは全国でも珍しく、北海道内では初めて。
相互に連携・協力して、犯罪や事故がなく、住民が安心して暮らせる社会づくりが目的。マクドナルドは業務の中での広報、啓発活動を、同署は情報や資料の提供などを行う。
締結式には、マクドナルドから吉田仁美取締役、細川誠北海道エリアビジネスコンサルタント、井手智絵帯広西5条店店長、前多賢大(たかひろ)帯広柏林台店店長が出席。同署からは小西署長、今幸安副署長、浮田和之刑事・生活安全官、木下清人交通官らが出席した。
吉田取締役は「この協定によって新たな取り組みができ非常にうれしい。マクドナルドは利用する年代の幅が広いので、より多くの地域の方の目に触れるのでは」と期待を寄せた。
小西署長は同署管内で起こっている事件や事故の状況を説明し、「協定を契機に、より一層防犯や事故防止に取り組みたい」、同署の高木健康交通1課長は「全道初ということでこれを皮切りに活動の幅を広げたい」と話した。
締結式の後には、市内のマクドナルド帯広西5条店で、店員と署員がチラシなどを配り、自転車の防犯や特殊詐欺に気を付けるよう呼び掛けた。今後はドライブスルー利用者に、シートベルト着用を呼び掛けるポテト無料券の配布などを検討している。(細谷敦生)