八千代牧場で入牧始まる
帯広市の八千代公共育成牧場で29日、市内酪農家からの乳牛の一斉入牧が始まった。約900頭の牛が10月下旬まで、500ヘクタールの広大な放牧地で過ごす。
出産経験前で搾乳できない6カ月以上の雌牛を預かり、酪農家の負担を軽減する。今年度は35戸から、新規入牧250頭と、冬期間から継続する650頭を預かる予定。
この日は朝から、新規入牧の23戸の酪農家が牧場に到着。トラックから降ろされた牛は1頭ずつ体重を量り、伝染病予防の注射や消毒を受けた後、放牧された。時折、暴れる牛もいたが、多くは職員の指示に従い、牧場に入った。
牧場では1日約700グラムの牧草を食べ、200~300キロの体重は半年間で約100キロ増えるという。市農政課は「農家さんに元気で帰せるよう、牧草を食べて健康に育ってほしい」としている。(川野遼介)