見込み上回る44万人来場 「ピア21しほろ」初年度
【士幌】道の駅「ピア21しほろ」が開設してもうすぐ1年。オープン初年度の来場者数は44万6101人で、見込み数(30万9000人)の約1・5倍の人が訪れた。次々と展開した新商品の開発に加え、利用者が過ごしやすい空間づくりを進めてきたことが誘客につながった。
夏場は1日当たり平日1000人以上、土日3000人が来場。特にオープン直後の4月下旬は1週間で約2万8000人が訪れた。冬場は平日500人、土日700人だった。
レストランやカフェ、ショップの運営を担うat LOCAL(堀田悠希社長)は、利用者に気持ち良く過ごしてもらおうと、一人ひとりに寄り添った施設づくりを意識している。当初よりもショップのカウンターを低くし、商品を籠いっぱいに詰めた高齢者も利用しやすくした。
「町民にも愛される道の駅」を目指し、リピーター客を増やすのも目標。特に商品では、レストラン「にじいろ食堂」で午前9時からトーストやコーヒーを提供するモーニングサービスを始めたり、高級なジュースやタオルなどの販売コーナーを設けたりするなど、常に変化を求めて運営してきた。地元住民からも「来るたびに(サービス内容が)変わっていくね」といううれしい声も聞こえてくる。
同社では「日本一の道の駅」を今年度から3カ年の目標とし、具体的な内容について今後スタッフと協議していく考え。堀田社長は「土日にゆったりと過ごせ、お客さんの日常になるようなライフスタイルを提案できる道の駅にしていきたい」と話している。
22日にはオープン1周年を記念して「道の駅ピア21しほろの誕生祭」を企画している。(川野遼介)