新バスターミナル完成間近 5月中旬に供用開始
帯広市が建て替えを進めるJR帯広駅前の新たなバス待合所「バスターミナルおびくる」(西1南12)が、5月中旬に供用を開始する。建設工事は急ピッチで進められ、二次交通と観光の機能を併せ持つ近代的な外観の施設が完成しつつある。
おびくるは、鉄骨造り平屋建て床面積約298平方メートル。内部は、利用客の滞留スペースが旧待合所の2倍以上、椅子は40席以上を確保する。
ベビーチェアを置いた男女トイレのほか、ベビーシートや体の不自由な人も横になれる多目的シート、さらにオストメイト(人工肛門などの装着者)にも配慮した多目的トイレができる。
観光客向けに十勝の体験・滞在型観光の魅力を発信するスペースでは、アウトドア用品の「スノーピーク」(本社新潟県、山井太社長)をはじめとするアウトドアグッズを展示、販売する。レンタサイクルの貸し出しも行うため、自転車の道具も併せてレンタルする方向で検討している。
また、従来のポスター広告と比べて利便性や訴求力に優れたデジタルサイネージ(電子看板)などを活用し、アウトドアにまつわる十勝のイベントといった情報発信も行う。市の新年度予算には電子看板の導入などに66万円を計上している。
工事進捗(しんちょく)率は9割に達し、建物は3月下旬に引き渡される予定。帯広駅北側のロータリーに一時移転させていたバス乗り場を4月1日から通常に戻し、仮設のバス待合所での営業はおびくるがオープンする5月中旬まで続ける。(小縣大輝)