第一興商の介護予防システム、十勝でも利用進む
第一興商(東京)の機能訓練・介護予防システム「DKエルダーシステム」の利用が十勝で進んでいる。通信カラオケDAMのノウハウを生かし、歌や音楽を楽しみながら活用しやすい500種類以上のプログラムを内蔵。音楽健康指導士も派遣し、効果的な活用を促している。
同社は2001年から、介護予防の機器やプログラムを産学で共同研究してきた。同システムは映像を見ながら運動機能を向上させたり、歌って口腔(こうくう)や認知などの機能を改善させるプログラムを用意。通常のカラオケとしても利用できる。
全国では約2万1900台が導入され、85%ほどは介護施設、残りは自治体で利用されているという。十勝管内では約100台が活用されている。
東北海道第一興商(帯広)は、音楽健康指導士の北村瑛貴史(あきふみ)さん、熊谷雅美さんを各地に派遣。自治体の健康教室や音楽セッションなどで講師を務める。帯広市内のとかちプラザでも月2回、同社独自で健康教室を開いている。2人は「プログラムを通じ、初めての人同士でも自然と打ち解ける。飽きのこない継続性ある内容が特徴」と話す。
介護施設への無料貸し出しも行っている。同システムなど関する問い合わせは東北海道第一興商(0155・20・3277)へ。(松村智裕)