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高校生が財政の仕組み学ぶ 財務事務所特別授業

原井所長のアドバイスを受け、タブレットで予算づくりを学ぶ生徒ら

 【音更】帯広財務事務所(原井英一所長)が17日、音更高校(藤井勝弘校長、生徒473人)で、日本の財政について考える特別授業を行った。

 財政について興味を持ち、国の未来を考えるきっかけにと、全道各地で行われている取り組みで、十勝管内では初めて。この日は同校の2年生155人を対象に開催した。

 初めに原井所長が国の予算など、財政の基礎知識をスクリーンに映しながら説明。1990年度と2016年度の歳入と歳出のバランスを比べると税収はほぼ同じなのに対し、社会保障費は20兆円ほど増えているとした。その上で「少子高齢化が進行しており、皆さんが社会で働いている約40年後はさらに働き世代の負担が増える」と述べた。

 その後は専用のタブレットを使い、歳入と歳出のバランスを考えて国の予算をつくるグループワークを実施。尾碕葵衣さん(17)らのグループはガソリン税を増やすなどし、将来世代の借金が減るよう予算編成した。尾碕さんは「返さなければならないお金がたくさんあると分かった」とし、見守った同校の三原俊和教諭は「難しいテーマだが、生徒たちの考えるきっかけになれば」と期待していた。(中島佑斗)

関連写真

  • 日本の財政状況について説明する原井所長

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