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四半世紀の歴史に幕 サウンドin歌夢音

「サウンドin歌夢音」でギターを手に歌う渕根さん。店は25年の歴史に幕を閉じる

 渕根章さん(67)が経営する帯広市中心部のライブハウス「サウンドin歌夢音(かもん)」(西2南10、こせきビル2階)が今月末、25年の歴史に幕を閉じる。道東でも数少ない生バンドの店だけに惜しむ声も多い。連日ギターを演奏し、歌い続けてきた渕根さんは「これだけ長く続けられたのは、お客さんのおかげ。体が元気なうちに、惜しまれつつやめる方がかっこいいかな」と話す。3月からはピアノ演奏主体の店を新たに始める。

 渕根さんは帯広出身。帯広第一中学校を卒業後、こまどり姉妹にスカウトされたバンドマンの兄有二さん(故人)と共に上京した。こまどり姉妹の付き人をしながら楽器を覚え、兄のバンドに加入。各地のクラブやキャバレーなどで演奏した。その後、名古屋のビッグバンドでのピアノ担当などを経て1973年に帰郷し、92年5月に「歌夢音」をオープンした。

 店内には約30本のギターと趣味のラジコン飛行機が飾られ、ミラーボールが回る。ディスコやエレキサウンド、ムード歌謡などレパートリーは600曲以上。渕根さん、下真治さん(52)の2人が歌と演奏で店内を盛り上げる。

 閉店を聞きつけ、東京や名古屋など遠方から訪れる客も。渕根さんは「僕じゃなく音楽の力が大きい。お客さんが音楽でそれぞれの青春時代を思い出し、楽しんでくれていたんだと思う」と振り返る。

 「おびひろdeナイト」など数々の曲を作詞・作曲し、音楽家としての一面も持つ渕根さん。「今後はピアノ演奏をメーンに自分の好きな落ち着いた曲をやりたい」と、3月7日に市内にライブ&カラオケ「ACB(アシベ)」(西4南22)をオープンする。店名は、自身も演奏した東京のジャズ喫茶の名店にちなんだ。「この年齢では深夜はつらい。楽しみながらやります」と昼の午後0時半から営業する。

 問い合わせは歌夢音(0155・25・4545)へ。(松村智裕)

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  • 店内には趣味のラジコン飛行機も飾られている

    店内には趣味のラジコン飛行機も飾られている

  • 店内に飾られているギターにはドラえもんモデルも

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