営農用水断水応急復旧へ 23日住民説明会
【清水・芽室】台風10号による芽室川の氾濫で営農用水の取水施設などが被害を受け、清水、芽室両町の約290世帯で断水が続いている問題で、両町が早期の復旧に向け協議している。芽室町では23日夜に住民説明会を開く予定で、応急的な対策としての工法などを示すとみられる。
被害を受けたのは国営御影地区営農用水。芽室川から取水する「頭首工」が河川氾濫で大きな被害を受け、清水では旭山地区の210世帯、芽室では渋山、上芽室、西芽室地区の80世帯で8月31日から断水が続いている。
両町では各地域のファームポンド(貯留施設)に水を供給して各家庭に配水している他、町内施設での無料入浴や洗濯機の設置などの対応をしてきた。
頭首工などの施設は短期間の復旧は容易でなく、断水による住民への負担をできるだけ早期に解消するための応急的な措置を取るとみられる。事業費は両町が負担する。清水町では「関係機関と協議を重ねながら早期復旧を目指したい」としている。
同地域で断水が解消すれば、台風による管内の断水は全て解消する。
(澤村真理子、小寺泰介)