芽室町職員がスコップ隊 浸水家屋を清掃
【芽室】台風10号による芽室川の氾濫で浸水被害に遭って泥に汚れた住宅街をきれいにしようと、町職員が「スコップ隊」を編成し、道路や歩道の清掃に汗を流している。
1日午前の町災害対策本部会議で、宮西義憲町長が最優先の取り組みとして町民の生活支援を挙げ、その1つとしてスコップ隊編成を提案した。年代も役職もさまざまの全課の職員で構成する。
スコップ隊は同日午後に“初出動”し、この日は延べ24人が作業に当たった。浸水被害が大きかった西町の公営住宅前ではゴム手袋に長靴姿の職員たちが汗だくになりながら、水を含み重くなった泥をタイヤショベルにかき集めていった。泥の重みでスコップが折れるハプニングもあった。
公立芽室病院の渡辺雅俊主任(35)は「被害に遭われた方々の方が大変。役に立てたかどうかは分からないが、精いっぱいやらせてもらいました」と汗をぬぐった。
町は生活支援として、ごみ収集の拡充や保健師の巡回などにも取り組む。
(澤村真理子、金谷信)