稲田小 ベルマーク収集全道1位
帯広稲田小学校(楜澤実校長、児童640人)の2015年度のベルマーク集票が10万9098点となり、2年ぶり3度目の全道1位に輝いた。ベスト10には帯広柏小(3位・8万8242点)、帯広啓西小(5位・7万9785点)の市内3校が入った。「みんなで集めようベルマーク」を合言葉に活動を展開している帯広稲田小の取り組みを紹介する。
ベルマーク運動は、協賛各社の商品に付いているマークを集め、ベルマーク教育助成財団に送ると、1点1円換算で預金化される。集まった点数は学校側が希望する教材備品を協力会社から購入できる。昨年度は全道から1319団体が参加した。
稲田小は児童数が十勝管内で最多になった2002年度に発足したベルマーク委員会(渡邊愛子委員長、38人)が中心となって活動。11年度には累計集票点数が500万点を超え、ベルマーク教育助成財団から表彰を受けている。
主な活動は年4回の集計作業。年度初めには収集用封筒とベルマーク一覧表を配布し、児童玄関には前年度の集票点数やポスターなどを掲示した「ベルマークコーナー」を設けている。
発足当初はなかなか集まらなかったベルマークは、委員が考案した「ベルマーク便り」の発行などの周知活動が功を奏し、徐々に浸透。ベルマーク便りにはマークの切り取り方や商品などの情報を掲載し、月数回全校児童に配布される。
集まった点数を活用し、これまでに和太鼓(37万円)玉入れの玉(8万円)デジタルカメラ25台(37万円)琴2面(16万円)などを購入した。購入商品は商品金額の1割が寄付金となり、被災地の復興などに使われている。
ベルマーク委員を12年間務める清水紀江さんは「多くの方々の協力があっての活動。学校のみならず、地域の人が協力してくれることも多い」と言う。
卒業生の保護者など、地域住民からベルマークが届くことも多い。3度目のトップの座に渡邊委員長は「全道1位は後からついてきた結果。快く賛同してくれる皆さんと委員の努力のたまもの」と感謝している。(松田亜弓)