白花豆のアイスクリーム開発 本別・農大
【本別】道立農業大学校(町仙美里25、中島隆宏校長)が作る農畜産加工品ブランド「仙美里ケ丘」のアイスクリームに新たに花白豆(白インゲン豆)を使った製品が加わった。21日の第4回「ほんべつ肉まつり」(義経の里本別公園)の会場に出店する同大のPRブースで初めて販売される。
開発したのは、同大農業経営研究科2年(畑作専攻)の永江友大さん(21)で、実家は北見市留辺蘂町でタマネギ、白花豆を生産する専業農家。消費者になじみが薄い郷里の産物の付加価値を高めようと、実習の一環で白花豆の6次化に取り組んだ。
完成したアイスクリームは、煮込んだ白花豆をミキサーでペースト状にして、ミルククリームに練り込んだもの。白花豆の甘納豆を1個添えた。さっぱりとした味わいで、白花豆の風味がほのかに香る。
白花豆は他の豆より粒子が大きく、ざらつきやすい特徴があり、永江さんは「豆本来の味を表現するのが難しかった。もっと豆の味を出せると思うが、現時点では満足」と話す。パッケージのデザインも自ら手掛け、豆の形をイラスト化した。開発を支援した同大の三上由美枝専門普及指導員(41)は「乳脂肪を抑えながら、牛乳と豆の味のバランスをとるのに苦労した」と振り返る。
「仙美里ケ丘」ブランドのアイスクリームとしてはバニラ、抹茶、カボチャ、キレイマメに次ぐ5品目。紙容器入り(80ミリリットル)で1個200円。25日に道の駅ステラ★ほんべつで開かれる農大の即売会でも販売される。問い合わせは同大(0156・24・2121)へ。(鈴木裕之)